『このお話は実話です』
私が20代の頃
友人が身に付けていた腕時計を見て
『凄い好みの時計！』と言った事がきっかけで、
大阪の梅田にある某ショップを友人に紹介してもらいました。
そのお店には、色々な時計職人の作品達がずらっと並べられていました。
『様々な色や形の腕時計があるんだな〜』と目をキラキラさせて眺めていると
あっコレは！と一目惚れした時計がありました。
でもその当時学生だった為、あまりお金を持ち合わせていなかったので、その時は買うことが出来ず諦めて帰宅しました。
何日か経っても『あの時計欲しい』と諦めが付かず、アルバイトでお金を貯める決意をしました。
そして1ヶ月以上 経ち、給料を握りしめて某ショップへ！
『まだあの時計が残っているかな〜』
『もう売れてしまってたらどうしよう』
そんな事を思い期待と不安の中お店へ到着
一直線に例の腕時計のある場所へ
ドキドキドキドキ
あー、あったー！
良かった〜と思い
『あっあのコレ、下さい。』
と速攻店員さんへ言いました。
そして『あっこのまま着けて帰ります。』
帰宅中ニヤニヤしながら腕をチラチラしていました。
購入からほぼ毎日腕時計を着けていました。
しかも電池切れになっても何故かそのまま着けてました。笑
私が唯一所持している腕時計はこれだけです。
それだけお気に入りなんです。
数年後
電池切れのまま着けていたのが原因か、3つの針がプラプラになってしまったので修正できるかお店へ行ったのですが、修理費が高額で修理できずにそのまま自分の宝箱にしまっていました。
さらに数年が経ち
私は結婚し他県へと引っ越しINDIEeeを立ち上げ、その地で商売をしていました。
ある日妻がママ友にお茶しようと誘われて出かけました。
すると、私に突然LINEでホームページリンクを送信してきました。
『何？』と返すと
『ママ友の旦那さんこんなお仕事してるんやって』と返事が来ました。
それがハンドメイドで腕時計を作っている時計職人さんでした。
その時私はスグに自分の腕時計の事を思い出し
『この腕時計修理したいねんけど、できるか聞いてくれない？』と写真を添えて返信しました。
すると『えっ！これもしかしたら旦那の作品かもしれない！』とママ友が言ったらしいです。
まぁまぁ『まさかね』っと思いながらも何かに期待していました。
そして、その事が旦那さんに伝わり
自分の作った作品に似てるのは似てるとけど、と言った感じで確信的では無かったみたいです。
『修理できると思います』と連絡を頂けたので、時計を旦那さんの工房へ持って修理宜しくお願いしますと頼んできました。
実物を見た旦那さんが、確信したように
『コレ自分が作った作品です！』と言いました。
時計の裏に旦那さんの刻印が刻んでいたのです。
私は『えっまじですか！』と驚きの声をだしました。
そしてこの時計を買った経緯などを話し
『こんな奇跡ってあるんですね』と感激していました。
そして腕時計は無事に修理もでき、今も出かける時は必ず腕につけています。
そこから色々と旦那さんにお世話になり。
今のINDIEeeの腕時計を作って頂いたり、お世話になる関係となりました。
まさか、10年位前に梅田で色々な職人さんが作った作品が並べられている中から手にとった腕時計が、引越しした先の同じ地域に住んでいて、こんな形で繋がるとは…しかも今お仕事を頼む関係に
本当にこれは奇跡としか言いようがないです。
長々と読んで頂きありがとうございました。
そして！
この繋がりがあって生まれたのがこの腕時計達です。
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